うろこの家は急な坂を上った景色のきれいな高台に建っており、後方には六甲山麓の緑が生い茂り前方には港街神戸が一望できます。
風も気持ちよく高台ならではの清々しい気分になり、ここに辿り着くまでに上った激坂の疲れも忘れるくらいです。
国の登録有形文化財や兵庫県住宅百選にも指定されている歴史的建造物で1979年に神戸で最初に公開された異人館です。
もともとは高級借家で最後の住民はドイツ人のハリヤーさんという方で15年間暮らされていました。
外観は中世ヨーロッパのお城のよう
約3000枚のスレートといわれる天然石を加工したもので外壁を覆っています。
まるで、うろこのように装飾されているのが印象的且つ武装的な外観です。
スレートは石を加工したものなので防水・防火・耐候・長持ちする特徴があり、黒板や書道のすすりにも同じ石が使われています。
館内にはスレートのサンプルも展示されています。
ポルチェリーノがお迎え
敷地内に一歩足を踏み入れると綺麗に手入れされた一面緑の芝生広場、そこで守護神のように訪問者を待ち構えているのがポルチェリーノです。
圧倒的存在感。
意味不明なポーズをとっているイノシシさんです。
「俺の背中にまたがれ」と言っているようにも感じとれます。
ポルチェリーノは、アンデルセンの童話「青銅のイノシシ」のモデルでもあり
ジブリアニメの「もののけ姫」のシシ神様のモデルにもなっています。
実はポルチェリーノは世界中に存在します。
なぜか三宮にもいます。
これらのポルチェリーノはコピーであってオリジナルはイタリアの街全体が世界遺産である『フィレンツェ』に存在します。
鼻をなでると幸せになれるそうで、パワースポットとしても有名です。
毎日たくさんの人になでられて鼻がピカピカに輝いています。
こちらのポルチェリーノについてはオリジナルではないためパワースポットとしては賛否両論ありますが、鼻を撫でながら夢や目標を再認識すると良いかもしれませんね。
なんなら背中にまたがると奇跡が連発するかもしれません。
知らんけど。
外観はまるでお城のようですが、館内はどうなっているのか気になりますか?
ハリアーさんは引っ越しする際に家具調度品は持って出られたので、今あるものは当時の時代の物を改めて収集し設置されています。
阪神淡路大震災の時にも40パーセントの調度品が破損してしまい復旧の時に改めて調達されました。
ドイツの古窯『マイセン』
フランス・リモージュの『ロバート・アヴィランド』
デンマーク王室御用達磁器工房『ロイヤル・コペンハーゲン』
さらにフランスの古都リモージュにある伝統の陶磁器『ロバート・アヴィランド』などで造られた繊細で華麗な花瓶やお皿、カップ、人形
アール・ヌーボーの花形作家『エミール・ガレ』のガラス工芸品、ティファニーランプ
などの陶磁器製の数々が展示されています。
↑もう意味がわかりません
初心者ながら大変失礼なことを申しますが、とりあえず凄いということは何となくわかりました。
デンマークの王のソリ
王様のソリです。
素晴らしいです。
メリーゴーランドで見かけそうです。
乗ってみたいです。
どうして、うろこの家で飾っているのでしょうか。
謎です。
国や類など統一感の無さ、適当さが気に入りました。
単に寄せ集めただけかもしれませんが、ある意味飽きにくいです。
次は何がでてくるんだろうか期待が膨らみます。
隣に展望ギャラリー(うろこ美術館)が併設してあります
1階は神戸を中心に活動されている作家さんの古典が行われています。
2階は常設展でマチスなどの近代人気作家の佳作が展示されています。
3階は個展やイベントを行っています。
そして、
3階の窓からは神戸港が一望できます。
緑が多くなんだか癒されてきて、いつまでもボーっと見てられます。
「神戸の景色が見たいのに、こんなのじゃ満足できない」
と、思われた方もいると思います。
そのような方は、すぐ近くに北野天満神社があるので、そちらまで足を運んでください。
きっと、満足して頂けると思います。
パルプンテ神戸の推しは、うろこの家の外壁です
実は向かって左側のうろこ美術館は異人館ではなく後から建てられた洋館風の建物です。
そして、
うろこ美術館は人口的に作られたスレートが使われています。
天然石と人工石の違いは一目瞭然、間近で見比べることができるので違いがわかりやすいと思います。
「そう言われてみれば、あっ全然違う」と、言葉を発するかもしれません。
決定的な差は天然石のスレートは雨に濡れると綺麗な輝きを放ちます。
館内の見学が終わるとガーデンハウスでドリンクやスイーツ、名物の神戸ドッグ27㎝のロングソーセージを頬張りながら、うろこの家のお庭でゆっくりするのもいいですね。
最後に
私たちが年を取って老いても、うろこの家では今と変わらぬ姿を見せてくれるはずです。
今までこの姿を守り続けてきたのだから、これからもきっとそうだろうと勝手に思っています。
北野異人館街には妙な安心感があります。
私たちが目にして感動した風景を、子どもや孫も見ることができるって本当に素敵ですね。
住所 | 神戸市中央区北野町2丁目20-4 |
TEL | 0120-888581 |
時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 土日のみ営業 |
入館料 | 大人1,050円 小学生以下は200円 幼児は無料 |