三宮を歩いていると、やたらと目につく店がある。
「焼鳥ヒナタ」
無意識に視界に入ってくる系の店。
正直、気にはなっていた。
場所は名谷駅直結の新施設
「tete名谷」の2階。
新しい施設だけあって、まず感じるのは圧倒的な清潔感。
焼鳥屋特有の、あの油と煙が染みついた空気感。
本来はあの雰囲気、嫌いじゃない。むしろ好き。
年季の入ったカウンターに、煙が立ち込めるあの感じ。
あれこそ“焼鳥屋”って思う。
でも──
ランチは別。
明るくて清潔感がある方がいい。
この店はそこがしっかりしてる。
だからこそ、昼に使いやすい。
ここで一度、正直な話をしておく。
ディナーで一度入ったことがある。
その時の印象は──
「悪くないけど、刺さらない」
美味しくないわけじゃない。
ちゃんと美味しい。
でも、どこか物足りない。
記憶に残らないタイプの“良さ”。
こういう時、無意識に厨房を見る。
焼いているのは、若いスタッフ。
手際もいいし、ちゃんと仕事はしている。
別にそれが悪いわけじゃない。
今の時代、それが普通なのもわかっている。
でも、わかる人にはわかる。
年季の入った大将が一本一本焼く店とは、
どこか決定的に違う空気がある。
火の入れ方なのか
間の取り方なのか
タレのまとわせ方なのか
明確な理由は説明できない。
でも、確実に違う。
そしてもう一つ。
口が肥えてしまっている。
いろんな店を回ってきた分、
無意識に基準が上がっている。
だからこそ、この“差”に反応してしまう。
店の問題だけじゃない。
こっち側の問題でもある。
ただ──
今回のランチで、その印象が変わった。
頼んだのは
だし巻き焼鳥丼(1,098円)
これが、かなり良い。
まず、見た目のインパクト。
丼の半分を覆い尽くす、巨大なだし巻き卵。
ふわふわというより、“ふるっふる”。
箸を入れると、じわっと出汁がにじむ。
この時点で、もう勝ちが見える。
その横には、焼鳥がゴロゴロ。
しっかり焼き目がついていて、香ばしさも十分。
ディナーで感じた“物足りなさ”が、
ここではほとんど気にならない。
むしろ──
このスタイルだからこそ成立している旨さ。
これ、いわば“別解の親子丼”。
普通の親子丼は、卵でとじて一体化させる料理。
でもこれは違う。
焼き鳥は焼き鳥として、
だし巻きはだし巻きとして、
それぞれが主張したまま共存している。
なのに、ちゃんとまとまる。
甘辛いタレが全体をつないでくる。
少し濃いめで、ご飯との相性が異常にいい。
気づいたら無心。
完全に“ご飯泥棒”。
そしてこのボリューム。
見た目以上にしっかり腹にくる。
ランチとしての満足度はかなり高い。
これで1,098円。
この立地、この内容、この量。
普通にコスパは高い。
結論。
ディナーは、正直ハマらなかった。
でもランチは別物。
誠に失礼だけどw
僕はデイリーで通う店ではない。
ただし──
「今日はしっかり食いたい」
「でもハズしたくない」
そんな日の選択肢としては、かなり強い。
三宮界隈でも見かける店。
次は“狙って入る”と思う。
だし巻き焼鳥丼。
これはもう、
“進化系・親子丼”で確定。
焼鳥のヒナタ テテ名谷店
神戸市須磨区中落合2丁目3−1 南ゾーン テテ名谷2F
月曜日 11時00分~22時00分
火曜日 11時00分~22時00分
水曜日 11時00分~22時00分
木曜日 11時00分~22時00分
金曜日 11時00分~22時00分
土曜日 11時00分~22時00分
日曜日 11時00分~22時00分