日本庭園『相楽園』

 

神戸の市街地にある日本庭園。

もとは神戸市長だった小寺氏の先代の邸宅で明治末期に完成したものです。

1941年からは神戸市の所有となり一般に公開されるようになりました。

 

戦前までは園内に小寺家本邸をはじめとする多数の建造物がありましたが、西洋風の旧小寺家厩舎以外は全て第二次世界大戦の神戸大空襲により焼失しました。

現存する大楠や蘇鉄林、大灯篭、塀、門などから失われた邸宅の雄大さをうかがうことができますね。

 

 

池泉回遊式日本庭園

飛石や石橋を渡り、流れや滝など深山幽谷の風景を見ることができます。
樹齢500年と伝えられる大クスノキや蘇鉄園、春に咲くツツジの花やモミジの紅葉もお見事。

 

 

クスノキと大燈篭

 

 

船屋形(重要文化財)

神戸市垂水区から船屋形が移設

 

江戸時代、姫路藩主が河川での遊覧に使っていた『川御座船(かわござぶね)』の屋形部分だけが陸上げされたものです。

 

現存する川御座船としては、国内で唯一のものです。

 

茶室 「浣心亭」

 

 

旧小寺家厩舎(重要文化財)

小寺謙吉氏が河合浩蔵氏に設計を依頼、明治43年頃に建築した厩舎(きゅうしゃ)です。円型の塔屋・急勾配の屋根や屋根窓・豊富な切妻飾り(きりつまかざり)など、変化に富んだ意匠で飾られています。

広場に面して北側1階には馬車を入れる車庫、2階には厩務員のための宿舎、東側は高い吹抜けの天井をもつ馬房があります。

 

 

 

旧ハッサム住宅(重要文化財)

第二次大戦後に神戸市北野町から旧ハッサム住宅(重要文化財)が移築

 

英国人貿易商のハッサム氏が、明治35年頃異人館街(北野町)に建てて住んだ邸宅で
昭和36年に神戸市が寄贈を受け、昭和38年に移築されました。

 

前庭のガス灯2本は、明治7年頃当時としては非常に早い時期に、外国人居留地に街灯用として建てられていたものです。

 

阪神・淡路大震災時に屋根から落下した煙突を前庭に保存しています。

 

 

 

この記事の

 

 

 

相楽園

神戸市中央区中山手通5-3-1

078-351-5155

9時~17時(入園は16時30分まで)
休  木曜日、年末年始。

※木曜が祝日の場合は開園、翌日休園

※つつじ遊山期間(毎年4月下旬~5月初旬)は無休

大人(15歳以上)・・・・300円
小人(小・中学生)・・・・150円

 

 

 

 

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