関帝廟、日本でも絶大な人気を誇る三国志の武将・関羽を祀る中国のお寺です。
参拝に来られる方は華僑と呼ばれている在日中国人、もしくは関羽雲長の熱烈なファンの方々が多いそうです。
関羽雲長の追っかけですね。
このページにだどり着いた方も関羽雲長のファンではないでしょうか。
関羽は名高い武将としても有名ですが、ここでは商売・財の神様として祀られています。
目次
関羽のもう一つの顔
関羽は義理堅く律儀な人物で有名ですが、ご存じの通り関羽は敵将の曹操にも恩義を受けたことがあり立ち去る時に義理堅く恩返ししています。
この信義に厚いことが商売人に崇拝される一因になっています。
関羽の故郷は全国から塩商人が集まるので商人と縁が深かったとされています。
そのため、商売人との関りが多く信頼関係を大切にする関羽は商売人から尊敬されていました。
閑静な住宅街にポツンと賑やかな関帝廟
南京町から北へ1.4キロ、徒歩18分
繁華街からだいぶ離れた住宅地の真ん中に関帝廟があります。
山門
道路沿いにある入口の門です。
屋根にある二つのツノはエンマ大王を連想させられます。
そう思うのは私だけですかね。
ボスキャラの巣窟のようにも見えます
そんな、神の領域へと侵入していきます。
中門
登竜門とも呼ばれています。
この門は遠くから見ても迫力がありますが、近づけば近づくほど隅々まで繊細に作られているのがわかります。
手の込んだ芸術品ですね。
中門の両サイドに構える唐獅子は日本の狛犬よりも迫力があります。
本堂
中国らしい赤を基調とした色鮮やかな建物です。
屋根の上の龍まで作りに凝っています。
礼堂
本堂の隣の建物です。
お葬式などをするそうです。
あずまや
中国を感じさせる休憩所ですね。
何かの石碑かな
もしかして、これはゼーレですかね?
関羽にあやかってみる?
参拝などの大まかな流れは無料パンフレットに書かれていますが補足しておきます。
参拝の仕方
まずは売店で
ろうそく
線香
札を購入します
札を全種類(三種)買うと540円です。
札は最低10枚からで100円です。
毎月500枚ずつ買われる人もいるそうです。
線香は23本で1セットです
札は3種類あり
赤色の札は関羽の札で商売繁盛のご利益があります。
ロウソクに火をつけ線香を23本束にしたまま火をつけます。
パンフレットの1~6番までは線香立てがあるので順番に線香を3本づつ立てていきます。
7番目は入口東側にお地蔵さんの祠があるのでそこで線香を3本立てます。
8番目は本堂の西側、犬の神様
犬は鼻が効くということで、無くなったものが見つかるそうです。
犬の神様は2体ありますが、どちらからでも良いので一本づつ線香を立てて終わりです。
これで、23本使ったので手元には残っていないはずです。
そして、本堂に入り神様に拝んでいきます。
札の燃やし方
売店で買った札を焼却炉で燃やします
束のままでは燃えにくいので少量づつくしゃくしゃに丸めて燃やしていきます。
お札を燃やすと天ではお金に代わるそうです。
赤色の札が関羽様へのお札です。
関羽様にお金をいっぱい送るとコチラで商売繁盛するみたいです。
銀色の札は自分の先祖にお金を送ります。天でもお金に困らないように。
あと一種類は土地の神様に送る札だったと思いますが忘れました。
おみくじ
パンフレットではおみくじを引いた後に「合杯」を地面に落とし、このくじがこれでいいのか神仏に問います。と書かれていますが…
「合杯」とは木で作られた10㎝くらいのものです。
2つで1セットです。
1セットを地面に落とします。
表と裏があるので
表 表は、やり直し
裏 裏も、やり直し
表 裏で確定となります。
これは、プラスマイナスゼロで陰と陽のバランスが取れたことを意味します。
その他の神々
本堂には関羽様以外に神様がいます。ちなみに撮影禁止になっています。
関帝聖君
御利益:商売繁盛
関羽の左右に子供の関平と部下の周倉がいます。
天后聖母
御利益:交通、航海の安全
生まれつき耳が聞こえず、目が見えない実在した人物。
天后聖母の予想はよく当っていたそうです。
今でも、長い旅をする船には天后聖母が守り神として祀られています。
天后聖母の左右に地獄耳と千里眼のおじさんがいます。
11面観音菩薩
どんな悩みも解決してくれるそうです。
「ホンマですか?」と言いたくなりましたよ。
福徳正神
土地の神様。日本の氏神様と同じような感じです。
指南宮
学問の神様。知恵を授けてくれます。
本堂の天井を見上げると龍が
「この人は素直な気持ちで心から拝んでいるか」
ちゃんと見ています。
住所 神戸市中央区中山手通7-3-2
TEL 078-341-2872
営業時間 9:00~17:00
定休日 年中無休