ビーナスブリッジ

ビーナスブリッジ 神戸のデートスポットである諏訪山展望台は市街地との距離が近いため迫力ある景色、夜景を楽しむことができます。また、愛の鍵モニュメントに南京錠を掛けると愛の女神「ビーナス」が微笑むとか。三宮から六甲山系にあるこの展望台まで車で10分以内、駐車場は無料。展望台の高級レストランで大人のデートを楽しむのも良し。

目次

神戸の景色、夜景が間近で見れる迫力のパノラマ眺望

駐車場横の階段を上ると神戸の街並みがパノラマで広がっています。
神戸の街並みの向こうには港が見え、天気が良ければ大阪湾や和歌山まで一望できます。
とにかく山の上から眺めているのに手前のビルは大きく迫力があり、神戸の夜景スポットとしてメディアにも紹介されているのは納得です。

元々は有料だった2台の望遠鏡も今では無料で設置されています。
待ち人がいなければ飽きるまで見ていても大丈夫ですね。

六甲山系の森林浴でマイナスイオンのシャワーを浴びながらの眺望はとても気持ちが良いものです。
なんといっても空気が綺麗で心も体も元気が回復されます。

平日の昼に行くと一人で景色を眺めながらお弁当を食べている人がいますが、きっと美味しいでしょうね。
まさに、この場所だからこそ気軽に味わえる良さがあります。

自動販売機やトイレもあるので長時間滞在しても問題なさそうです。

カップルの聖地 “ビーナスブリッジ” では一味違った景色が楽しめます。

展望台を奥の方に進んで行くと緑色に塗られたクネクネした螺旋状の橋があります。
その橋がビーナスブリッジです。
諏訪山公園の金星台と展望台を結ぶ全長90mの橋になります。

ビーナスはローマ神話の美と愛の女神とされていることに因んで、この橋ではカップルが結ばれる聖地とされています。

ビーナスブリッジは展望台から海側に突き出すように架けられているので東西の山で隠れていた街並みが眺望できるようになり、360度以上の市街地ワイドビューが楽しめ、且つ下に見えるビルが更に近くに感じることができます。
室内の人影まで見えそうなくらい近いです。

こんなにお手軽、簡単に行けてもいいのでしょうか

普通は山から景色を見るためには、飲食を買いだめして出発時間を決めるなど計画的に行います。
そして、
山道を走る時は車の運転手というのは車のトラブル、搭乗者の体調などが常に気になるものです。
しかし、

ビーナスブリッジには気軽に行くことができます。
標高約160mのビーナスブリッジまで車で三宮から住宅街を8分、山道は再度ドライブウェ2分程走るだけです。

三宮からすぐ近くなのでそこらの高台と思われるかもしれませんが、れっきとした六甲山系の緑に囲まれた展望台です。

緑の橋を潜り抜けると右側に駐車場があります。
37台分ある無料駐車場に車を停めると、すぐ側にある61段の階段を上れば展望台です。

徒歩ではハイキングコースを推奨しますが観光で訪れた方には厳しいかもしれません。
上り坂が厳しいのでタクシーで行くことをおすすめします。
昼、夜ともにタクシーで来られている方を見かけるのは珍しくありません。
三宮駅からビーナスブリッジまで片道2.7キロで1,140円、待機は125秒ごとに80円掛かります。
帰りは歩いてハイキングコースを下るのが良いかもしれません。
後ほど紹介しますが、ビーナスブリッジを少し下った所にはビーナスブリッジという名前の由来になった金星台や動物園跡の公園、神社などがあります。

学生さんなど若者カップルは有り余る体力を活かして往復ハイキングコースを行かれてみてはいかがでしょうか。
距離は短いですがなかなかハードなハイキングコースになっています。
一緒に辛い思いを乗り越えた人とは親睦が深まることが脳科学で解明されているので、より親密な関係になることが約束されているようなものです。
まさに打って付けですね。

※ビーナスブリッジまで徒歩で行くには、とりあえず諏訪山神社を目指してください。
この再度山ドライブウェイは走り屋の聖地でしたが、今でも攻めた走りをする車は少なくない為、車と同じルートで歩いて行くのは危険です。しかも、大分遠回りになります。
※23:00以降は再度山ドライブウェイは通行禁止。
二輪車は終日通行禁止になっていますが自転車は暗黙の了解かもしれません。
激坂が多いのでよくトレーニングの一環として自転車で上っていたのですが白バイに遭遇しても捕まることは一度もありませんでした。

愛の鍵モニュメント

女神ビーナスが見守る中、カップルが永遠の愛を誓う有名デートスポット

展望台の奥に行くとジャングルジムのようなオブジェがあります。
そのオブジェには多くの南京錠が掛けられています。
これが「愛の鍵モニュメント」です。
愛のメッセージや名前を書いて鍵を無料で取り付けられるようになっています。

もともと、ビーナスブリッジの手すりには多くのカップルが「我こそは」と南京錠を取り付けていましたが景観上の問題もあるため撤去することになり、平成16年には展望台に愛の鍵モニュメントが設置されることになりました。
それ以降、愛の鍵モニュメント以外に鍵を取り付けることは禁止になり撤去されることになっています。

愛の鍵モニュメントに設置されているブラックライトは金星をイメージして作られているそうです。
金星は“愛と美の女神ビーナス”という意味も持っています。
恋人とこの場に訪れ愛の女神ビーナスが見守る中、鍵を掛け永遠の愛を誓うことができます。
儀式が終わった後の景色は一段とロマンティックに感じることができるでしょう。

モニュメントに取り付けられた鍵は毎年12月初旬に取り外され、ハート型の愛のプレートに生まれ変わりバレンタインデー直前にモニュメントの足元に埋め込まれます。
毎年、愛のプレートが1つ出来上がり4つ集まると四葉のクローバーになるようになっています。


ビーナスブリッジでは女神ビーナスが見守る中、南京錠をつけたという思い出が愛のプレートとなって永遠に残り続けるという訳です。

南京錠は展望台隣のレストランで1500円で買えるみたいですが事前に気に入った南京錠を買っておくのが無難でしょう。
ダイソーやホームセンターでも南京錠を購入できますが、アマゾンではハート型の可愛い南京錠も売られています。
ハート型の南京錠を見ていると、うっとりしますよね。

仲良しグループなのでしょうか、なかなかユニークな発想です。

ほとんどのカップルが南京錠に愛のメッセージや名前を書いています。
いつまでも一緒にいたいという想いが伝わってきます。
中には「こども欲しい」と大胆なメッセージもありました。

南京錠に書かれているメッセージを見ているとこっちまでキュンキュンしてきます。
女神ビーナスもきっと純粋なメッセージを見て微笑んでいることでしょう。

ビーナスブリッジ付近には大人のデートコースにピッタリな高級レストラン

加熱温度が1度、わずかな加熱時間にもこだわりをみせる本格イタリア料理
オーナーシェフが心と食を満たす贅沢な料理を提供します。
壁一面がガラス張りで景色を楽しみながら食事もできます。
大人のデートには最高のロケーションです。

平均予算
【ディナー】8000円
【ランチ】 3000円

公式 ジャンカルド

 

諏訪山公園

諏訪山公園は1904(明治36)に開設され、現在では諏訪山展望台・ビーナスブリッジ・こどもの園・金星台がある一帯の場所を指します。
諏訪山には夏目漱石も訪れた温泉や料亭が立ち並ぶ歓楽街がありましたが戦争で焼失してしまいました。
展望台・ビーナスブリッジから5分程歩くと「金星台」と呼ばれる広場や「こどもの園」があります。

金星台

金星台は、ただの広場ではありません。
藤棚や桜見物ができるだけでなく歴史的モニュメントが存在します。

金星観測記念碑

この広場で1874年(明治7)、日本人を含むフランスの天体観測隊が太陽と金星、地球が一直線に並ぶ太陽面通過の観測を行いました。
この広場で観測したことを記念して、「金星観測記念碑」が建てられています。
それ以来、この広場の名称は「金星台」になりました。
ビーナスブリッジという愛称になった所以は観測隊の活動が誘因だったのです。

次回同じ天体現象が起こるのは2117年で96年後です。
それまで生きるのはちょっと無理かもしれませんね。

ちなみに、三宮には藤原紀香と陣内智則の結婚式で有名になった生田神社があるのですが、江戸時代に起こった安政大地震で生田神社の鳥居が破損してしまい、その一部がこの石碑に使われています。

海軍営之碑

海軍営之碑には何か書かれていますが解読不可能で意味がさっぱりわかりません。
恐らく勝海舟が開いた神戸海軍操練所か、その予備校的な存在の海舟塾のことだと思われます。

勝海舟とは幕末から明治にかけて多くの功績を残した人物です。
文武両道を極めた武士・政治家でもあり、1974年のNHK大河ドラマにもなっています。

神戸の海は碇が砂に噛みやすく水深も比較的深い天然の良港なので大きな船が入ることができます。
勝海舟は「神戸港を欧米との貿易拠点にするべきだよ」と徳川家茂に提案しました。
神戸が発達したのは、この一言が起点なのかもしれません。

2020年、中国を出港した全長364メートルもある特大コンテナ船がアメリカに向かう途中ハワイ沖で嵐に合いコンテナが大暴走し1800個以上のコンテナが海に落下。
海外の港は入港拒否、次いで横浜・長崎も入港拒否
神戸が受け入れました。

撮影 パルプンテ神戸

勝海舟は1850年にペリー来航を目の当たりにして、1860年37歳のときに咸臨丸の艦長として日本人初の太平洋横断を成功させました。
アメリカ人の生活を目の当たりにした勝海舟はカルチャーショックを受け、そのことを幕府要人に伝えると皮肉にとられてしまいます。
幕府要人と話をする時は本当の事は伏せて要人たちの機嫌を最優先にしなくてはいけません。
当時の幕府と現在の政府は似ているのかも知れませんね。
しかし、勝海舟は我が身をかえりみず日本の為に皮肉になるような発言をしました。
現在の政治家には見習って欲しいものです。

ある時、坂本龍馬と一悶着ありましたが、その後2人は師弟関係になり海軍総連所では竜馬らを門下生にしていました。

幕末では、西郷隆盛と会談し江戸を引き渡す代わりに総攻撃を止めるよう説得しました。
争いをせずに革命を起こした無血開城、「明治維新」に関わる重要人物です。
しかし、この行動は福沢諭吉など多くの人から批判されます。
武士でありながら戦いもせず何故諦めるんだ。
情けないやつだ。

しかし、勝海舟のメンタルは鋼です。
“行動は自分の自由、批判は他人の自由、批判するなら勝手にどうぞ”
という精神です。

「自分がやったことの評価は他人が決めるんよ
他人の評価なんて気にしな~い
自分は間違った道には進んでいないんよ
自分はそう思っている」
という内容を福沢諭吉に返答しています。

海軍営之碑は最小限の被害で現在にも大きな影響を残し、我々の生活基盤を築いてくれた人物に関わる石碑です。
何も知らないでこの石碑を見ても素通りするかもしれませんが、少しの知識があるだけでただの石碑も面白く感じませんか。

孫文潜居の地

中国は反日、台湾は親日なのに台湾は中国の一部。
不思議に思いませんか?
その謎を紐解く鍵というか要因は孫文先生にありました。

孫文は辛亥革命を起こして中華民国を建国した人物です。
現在の中華民国とは別名台湾のことです。

中国の歴史は複雑ですがシンプルに解説したいと思います。
中国は元々は清という国名でしたが孫文によって革命が起こり中華民国になりました。
しかし、政権は中国共産党と中国国民党の2つが対立していました。
1949年に中国共産党が政権を握ることとなり国名が中華民国から中華人民共和国になりました。
その後、中国国民党である中華民国は現在の台湾に逃げ込み台湾国民政府を創立しました。
なので、
中国の本土と台湾は政権が違うだけで同じ国ということになります。
そして、
孫文先生は台湾政府の生みの親ということです。

革命家である孫文は日本に何度も亡命しています。
その時に身を隠していたのが神戸です。
1913年には神戸川崎造船所長の手助けもあり造船所から上陸し諏訪山の常盤花壇別荘で雲隠れしていました。
多くの日本人に支持されていた事実もあります。

2013年には100周年ということで、この諏訪山に銘板が設置されることになりました。
大倉山公園内には孫文先生之像、舞子公園には孫文記念館があります。

ラジオ塔

ラジオの普及を目的として全国の公園などに設置されたラジオ受信機を収めた塔です。
こちらに現存しているラジオ塔は全国的にも非常に珍しいものになります。
兵庫県で現存しているのはココ金星台と明石公園だけです。

 

こどもの園

こどもの園は、もとは1928年(昭和3)に開園した小さな動物園でした。
王子動物園(通称,王子ZOO)の前身ともいわれています。
現在、王子ZOOは日本で唯一パンダとコアラを同時に見ることができる人気が高い動物園になっています。

諏訪山動物園で飼われていた動物たちは、1951年(昭和26)に王子動物園に引っ越しすることになりトラックで運ばれましたが像の諏訪湖と麻耶子は晴れ着姿で約4キロを歩いて王子動物園まで移動することになりました。
しかし、現在の新神戸駅付近で路面電車に驚いた像は暴れだし2万人の見物客は大混乱に見舞われたとのことです。

日本で初めてチンパンジーの人工飼育に成功し、全国的に有名な亀井一成さんは19歳の頃こちらの諏訪山動物園で像の飼育係りをされていました。
亀井さんはお亡くなりになりましたが、当時のことを伺いたかったな〜と思う今日この頃です。

どことなく当時の面影が残っています。


ここに檻があってサルでもいたのでしょうか。

大自然の緑に覆われた公園で遊具はたくさんあるけど人気がない穴場スポットなのかもしれません。
大人用の滑り台ですよね。


個人的にドローンの練習やペットの撮影スポットとして利用しています。
公園内は、ほぼ貸切状態なので気兼ねなく撮影を満喫することができます。

今回はビーナスブリッジ、諏訪山公園の紹介でした。
久しぶりの投稿ですが、いかがでしたでしょうか。
次回の投稿内容は須磨寺の予定です。

 

 

ビーナスブリッジ駐車場

諏訪山神社

~北野異人館、総まとめ~

 

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