北野異人館を散策するなら1番最初に訪れるべき館です。
なぜなら、神戸市所有で無料で公開しつつ全北野異人館の魅力を最も伝えているからです。
旧ドレウェル邸
1915年(大正4)にフランス人であるドレウェさんの邸宅として建てられました。
その後、1978年(昭和53)に神戸市が購入して一般公開
その際に市民から愛称を募集し、壁面の下見板の美しい直線美にちなんで「ラインの館」と名づけられました。
2015年から4年間も老朽化対策工事の為に閉館し、2019年に多くの人が待ちわびる中リニューアルオープンしました。
建築材料も再利用できるものは徹底的に利用し忠実に再現されています。
また、北野異人館の中では唯一無料で入館できます。
ラインの館は異人館街のメインストリートの山側に建てられているので、メインストリートを挟んで向かえにある英国館・洋館長屋・ベンの家が見下ろせるようになっています。
この3軒と背景の神戸市街が絶妙にマッチしています。
横浜異人館も有名ですが、こちらでは神戸ならではの景色が眺められます。
日本の洋館風家屋はラインの館の様式を簡略化したものです。
木造2階建下見板張りオイルペンキ塗り、開放されたベランダ、ベイ・ウィンドー、鎧戸など、洋館の見本となる様式です。
窓のところにある木の戸を鎧戸と言うのですが、現在では中々見ることができません。
この鎧戸があるだけで洋館らしくなります。
館内は調度品などは少なく広々としています。
他の異人館と比べて調度品は少ないですが資料関係が多く展示されています。
応接間は公式の撮影スポットになっていてSNSでもよく見かけます。
2階の寝室だった部屋では、老朽化対策工事時の記録や阪神淡路大震災の資料が展示されています。
お土産コーナーも充実していて乙女にピッタリなハンドメイド商品も販売されています。
特にハンドメイド商品の入れ替えは頻繁に行われるので公式SNSで要チェック。
母屋と離れた付属屋では使用人が住んでいましたが、今ではきれいな公衆トイレになっています。
パルプンテ神戸の推しは2つのモニター
そこに映し出されるのは
1)神戸“雑居地”物語
今昔の画像を見比べながら現在に至るまでの成り行きを説明してくれます。
モニターの下には地図が表示されていて説明されている場所に色がついたり拡大表示されます。
近代的な説明の仕方で凄く分かりやすくなっています。
2)タイムスリップウインドウ
現代・明治中期・明治後期
この部屋からみえた今と昔の景色をワイドビューで見比べることができます。
明治時代はメリケンパークもポートアイランドも造られる前で埋め立ても行われていなかったので港はすぐ近くにあったことがわかります。
本当にに多くの船が出入りしていたように見えます。
神戸港がかっこいいと初めて思いました。
住所 | 神戸市中央区北野町2-10-24 |
TEL | 078-222-3403 |
時間 | 9:00~18:00(入館は17:45まで) |
定休日 |
6、2月の第3木曜日(定休日が祝日の場合、翌日休)
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入館料 | 無料 |