こちらの建物は異人館ではなく、異人館跡地に建てられたミュージアムです。
デンマーク王国大使館、デンマーク通商事務所の後援を受け北欧バイキングや童謡作家アンデルセンなどのデンマークの歴史や文化を紹介しています。
主に1階がバイキングのエリアで、2階がアンデルセンのエリアになっています。
ここでいうバイキングとは食べ放題のことではなくデンマークの強豪武装船団「海賊」を指します。
因みに食べ放題のバイキングは帝国ホテルの社長がデンマークで出会った食事スタイルを日本に持ち帰り広めたものです。
1階ではバイキングに関わる資料や小道具などが展示されています。
館内で1番目立つバイキング船のレプリカは実物の2分の1、長さ6m・高さ6mもあります。
吹き抜けになっている館内の中央に展示されているため、1階から見上げ2階から見下ろすことができます。
360度、どのアングルからも撮影が可能です。
2階では世界的に有名な童話作家のアンデルセンにまつわる品々が展示されています。
「アンデルセンの童話」といった方がピンとくるかもしれませんね。
代表作は
- 裸の王様
- みにくいアヒルの子
- マッチ売りの少女
- 人魚姫
などなど多数あり、幼い頃に絵本などで見た覚えがあると思います。
当然どれも1800年代の作品です。
そんな昔の作品が現在でも普通に本屋などで並べられているのは驚きです。
幼い時期に親や幼稚園で読み聞かせをしてもらうと、その影響で思考力などが向上するといわれています。
自分が幼少期に世話になった作品の著者だと知って観覧すると単なる資料でも興味深くなったり近親感がわいて、より楽しく見て回ることができます。
パルプンテ神戸の推しは映像を鑑賞する小部屋です。
北野異人館を散策していると、なかなか椅子に座ることができません。
触れてもダメな椅子だったり
お店の椅子だったりして
「あっ!やっと座れる」と思ってもガッカリします。
しかし、ここは大丈夫です。
薄暗い小部屋に長椅子が並べられており空調も利いているのでゆっくり体を休めることができます。
小部屋で流れている映像はNHKっぽいので鑑賞している人は少ないです。
しかし、内容は面白かったです。
最初は映像に見向きもしませんでしたが音声を聞いているうちに、だんだんと気になり始め、しだいにのめり込んでいき最後の方は完全に見入ってしまいました。
普通に面白かったです。
そして、小部屋を出る頃にはすっかりライフケージは回復しました。
最後に
率直にバイキング、アンデルセンどちらもマイナーですね。
“オランダ館”“オーストリアの家”この2つと抱き合わせにしないと廃墟になってしまいそうです。
まだ未完成でこれからどんどん発展していくのでしょうか?
このようなミュージアムだからこそ、他の異人館は素晴らしかったことに気づけるし、この後に見る館はどんなクオリティーでも素晴らしく感じることができると思います。
住所 | 神戸市中央区北野町2-15-12 |
TEL | 078-261-3591 |
時間 | 【平日】10:00~16:00 【土日祝】10:00~17:00 |
定休日 | |
入館料 | 500円 小学生300円 3館共通パスポート1700円 中高生1,000円 小学生700円 |